人生がラクになる 脳の練習
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『人生がラクになる脳の練習』
加藤俊徳・著 日本経済新聞出版
◆目次◆
文庫化にあたって
はじめに
序 章 「脳番地」で考えれば「自分」がよくわかる
第1章 イヤな自分は「脳の練習」で変えられる
第2章 「やる気が出ない」がなくなる脳の練習
第3章 「できない」がなくなる脳の練習
第4章 「悩みグセ」がなくなる脳の練習
第5章 「伝わらない」がなくなる脳の練習
第6章 「決められない」がなくなる脳の練習
第7章 「イライラする」がなくなる脳の練習
第8章 「他人が怖い」がなくなる脳の練習
第9章 「忘れっぽい」がなくなる脳の練習
第10章 「コロナ後の劣化した脳」によく効く練習
終 章 脳を成長させ続けるには「選択肢」をたくさん持つこと
おわりに
進研ゼミの先生方の会話から学んだことですが、要するに人間の脳は、すぐ行動すれば悩むことはない。逆に言えば、悩んでしまう人は、行動しないからこそ悩む、ということです。本日ご紹介する一冊は、人間が悩んだり、引きこもったり、クヨクヨ、イライラしたりするメカニズムを、脳内科医の加藤俊徳さんが述べた一冊。
著者は、『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き』というベストセラーを書いており、この本の著者と言った方が通りがいいかもしれません。本書はもともと、2016年にKADOKAWAから出ていた『イヤな自分を1日で変える脳ストレッチ』を改題、加筆修正、再構成したもので、内容の中心は、著者の得意な「脳番地」の話です。自分の仕事やメンタルコントロールにも役立ちそうですが、何より印象的だったのは、子どもたちの抱える問題の原因らしきものが書かれていたこと。
昨今、引きこもりやコミュ障が増えているのは、ひょっとしたら脳の使い方に問題があるかではないか、と思うようになりました。子育て中の方や教育に関わるお仕事の方は、読んでみると、子どもと接するヒントが見つかるかもしれません。(特に若い頃に勉強ばかりさせることのデメリットについて)
また、コロナ禍でマスクをすることの悪影響についてもコメントがあり、なるほどと思いました。
昨今は、行動に関する本が売れていますが、じつは行動力欠如の問題は、本人の考え方や心構えの問題ではないのかもしれませんね。
赤ペンチェック---------------------------
マスクをつけると、酸素を取り入れることに抵抗が増し、体に取り込まれる酸素の量が減少します。その酸素摂取量の減少に合わせて、脳が無意識のうちに行動制限をかけるのです
右脳は、周囲の環境の情報を取り込むために活発に機能している「環境脳」
左脳は、「言語脳」ともいわれます。左脳の働きによって言葉を組み立て、自覚的に自分の言葉で意味のある情報を発信することができるようになる
子どもの頃は通常、環境脳である右脳が育つ時期なのですが、親が教育熱心で早いうちから勉強をさせると、右脳の成長が不十分なまま、言語脳である左脳が育ってしまう可能性があります。仮に、左脳ばかりが育ってしまうと、外の環境からの情報を取り入れる能力が育ちません
いまの場所から動くことで脳に新たな情報が入り、脳の働きが変わる
普段から意識的に両方の手を使うようにすると、意識が左右両方に均等に向くことになるので、右利き、あるいは左利きの人にとって死角となるところにも意識を向けることができ、観察力が高まります
自己分析ができない人は、得意分野のことはまったく見ずに、自分のもっとも不得意な部分、もっともできない部分に焦点を当ててしまう
自信というものは、他者と自分を比較して自分のほうが優れているときに生じると考えている人が多いようですが、実際は、自分自身で基準をつくり、その限られた枠の中で何かを達成できたときに、それを成功と自覚して自信としていくもの
行動に移せないのは何かをする能力がないのではなく、アクションを開始するボタンを押せないだけ
行動を起こせる人のそばでその人のマネをしているだけで、脳はいつの間にかその行動パターンを自分のものとしてしまう
「イヤな記憶」は「同じ状況の成功体験」で上書き
急激な「脳番地シフト」が起きると、イライラしやすい